長い髪を個性的な色に整えてヘアアレンジを楽しむことは、服やアクセサリーを選ぶのと同じようにお洒落にとって大切なことですが、清潔感のある短めの髪も悪くありません。
黒髪ボブはそんなスタイルの1つですが、実は多くのバリエーションがあります。ここではそんな黒髪ボブの魅力をお伝えします。
黒髪ボブとは?
意外に思われるでしょうが、黒髪ボブをはじめとするボブカットはうなじが見えるほど短いものから、ミディアムショート程度に長さを残したものまであります。
他にも、前髪の有無や前下がりなどカット時のスタイリングによって大きく印象が変わり、知的な大人っぽさや垢抜けた可愛らしさを作りやすい髪型ともいえます。
エラが張っていたり、顔を小さく見せたいという方へは前下がりのボブスタイルがマッチします。
面長のタイプは少しウェーブをかけてあげると全体のシルエットがキレイにみえます。
顔細(逆三角)のタイプであれば内巻にサイドのボリューム、柔らかさを出すことで可愛らしい印象に仕上がります。
明るいカラーリングや華やかなパーマスタイルを加えなくてもお洒落かつ簡単に整えられる髪型なので、忙しい女性や学生さんにもおすすめできるのが黒髪ボブです。
おすすめの黒髪ボブ
黒髪ボブに挑戦する場合、長さを揃えるだけでは思った以上に幼く見えたり垢抜けないことがあります。
そうしたことを防ぐためには、長さやシルエットのアレンジ幅が広いという特長を活かし、理想に合わせてひと工夫することが大切です。ここからは黒髪ボブをよりお洒落に楽しむためにおすすめしたいアレンジや、前髪の整え方をご紹介します。
シースルーバング
ショートヘアの中でもきれいに切り揃えられる黒髪ボブは、色の濃さと相まって重たい印象になりがちです。後ろ髪が重たくなってしまうと、前髪を残したくてもワンレングスにしようかと迷ったり、レイヤーを入れたカットにするべきか迷ったりするでしょう。そうした時にお勧めなのがシースルーバングです。
ぱっつんにして下ろすよりも大人っぽく見える反面、無造作にかきあげるよりも可愛らしさが残る絶妙なアレンジといえます。ワンレングスにすると重たくなりすぎる場合や、前髪を伸ばしている間のスタイリングとしても取り入れることが可能です。カットせずにヘアピンを使って整えることもできるので、オンとオフの切り替えにも使えます。
流し前髪
ボブカットの丸みがある形を生かし、大人っぽさと可愛らしさを両立させたいのであれば流し前髪が最適です。カットの時に少し長めに残し、斜めにスタイリングしてもらうのもいいですし、アイロンやパーマによって形作ることもできます。
真っすぐ切り揃えただけでは野暮ったくなりがちなボブカットの前髪ですが、髪の毛の流れを斜めにする流し前髪ならお洒落さが増しますし、ふんわりと整えれば切り揃えてセットを手抜きしているという印象からも脱却可能です。
ふんわりと立体感を出せばより可愛らしくなり、シースルーバングの要領でボリュームを押さえると大人っぽさが増します。平面的に整えたいなら、毛束を意識したカットで自然体に仕上げましょう。
かきあげ
少し長めの黒髪ボブを大人っぽく見せるなら、かきあげ前髪がおすすめです。髪を根元の辺りからふんわりと立ち上げてサイドへと流すかきあげスタイルは髪の毛に自然な立体感を与え、クールな印象になります。
前髪の分け方によっても印象が変わるため、整え方の応用もしやすいのが特徴です。前髪をアンシンメトリーな位置から分けて整えると大人びた印象が強まり、目元が隠れるか隠れないかにすれば色っぽさを演出でき、ウェーブを併用してボリュームを出したい時にもお勧めです。
中央から分けて立体的に仕上げると、可愛らしさを残した印象となり、全体的にウェーブを付けたセットに適しています。やや後ろに流せばかっこよさが際立ち、ボーイッシュにもなりますよ。
ぱっつん前髪
綺麗に切り揃えられた後ろ髪に合わせ、前髪を真っすぐに切り揃えるぱっつん前髪は黒髪ボブとの相性がとてもいい前髪の形です。重たい分野暮ったく見えるのではないかと心配されがちですが、前髪の印象が強まることによって、面長な顔立ちは横幅にふくらみのある見え方になり、小顔効果が期待できるスタイルといえます。
丸顔の方はよりあどけない印象になるので、可愛らしさを強調したいときにお勧めです。顔の輪郭に沿ったボブカットの場合はより小顔に見えるので、頬骨の主張が強いと感じている場合にも取り入れたいスタイルです。前髪をふんわりとさせ内巻にすれば愛らしさが強く、毛束を意識したセットやシースルーバングを応用したセットにすれば大人可愛い印象にできます。
前下がりボブ
切り揃える時の長さに幅がある黒髪ボブの中でも、短めに整えたい場合は前下がりボブに挑戦してはいかがでしょうか。前下がりボブは後頭部の辺りが最も短いのでうなじがきれいに見せられる一方で、輪郭に沿う部分はやや長めになるため、ボブカットの中でも小顔効果が高いスタイルです。
全体的に丸みのあるシルエットになるので、マッシュカットよりも自然体なショートヘアに仕上げたいときにもお勧めできます。後ろとサイドの長さの違いや前髪の形によっても印象が変わりやすく、ぱっつん前髪で丸く仕上げれば愛らしく、直線的なシルエットでワンレングスにしている場合や、長めに残してかきあげ前髪にする場合は大人っぽさも得られます。
外ハネボブ
重たく丸みのあるシルエットになりがちな黒髪ボブも、毛先を遊ばせると活発な印象にすることが可能です。全体的にウェーブを付けず毛先を強めに外巻きにすると活発で個性的な印象になり、特に逆三角形的な顔立ちの方は長めのボブで低い場所にハネを作ると顔周りをすっきり見せることが可能です。
全体的にボリューム感を出すなら、輪郭に沿った部分にS字のラインを意識してセットすると、ボブカットの丸みと小顔効果を引き出しやすくなります。ワンレングスに整えている方や前髪を伸ばしている時にも髪をまとめやすいスタイリングで、毛先を外に巻きながらもすべてが外向きにならないよう、ふんわりと仕上げれば大人っぽい色気を演出することができます。
センターパート
前髪を真ん中から分けてしまうセンターパートは、シンプルな分アレンジの幅が広いスタイルの1つです。頭頂部のボリュームが出なかったり、似合わないといわれたらどうしようと迷うこともあるスタイリングではありますが、コツさえつかめば誰にでも似合う髪型になります。
特に黒髪ボブの場合は全体的に重たくなりがちなので、全体的にボリュームを出して立体感のあるセットがお勧めです。
顔の中心から分けるとしっくりこない場合も、長めのボブカットなら若干分け目をずらしても問題ありませんし、面長な顔立ちなら、前髪が額にかかった状態でスタイリングしても構いません。縦のラインを強調するなら、かきあげ前髪の要領でセットするといいでしょう。
パーマスタイル
前下がりボブやぱっつん前髪など、きれいに切り揃えられた印象の強い黒髪ボブですが、パーマスタイルを取り入れても素敵な仕上がりになります。
黒髪ボブは自然な髪色で健康的な印象ですが、パーマスタイルにすることでそこに華やかさが加わり、重たい印象を払拭することにつながります。丸みのあるシルエットを生かして愛らしく仕上げるなら、内巻き風のスタイルにしたり毛先にランダムなカールをつけるのがお勧めです。
大人びたスタイルにもパーマは重要な要素となり、ふくらみのある大ぶりなパーマはセクシーなかきあげ前髪との相性が良く、毛先を遊ばせることでよりお洒落なスタイリングが可能になります。短めの場合はサイドを強めに巻いてセンターパートにすると、レトロな雰囲気も出せるでしょう。
オン眉
丸みがあり可愛らしい印象の黒髪ボブですが、前髪によって印象が大きく異なる髪型でもあります。その中でも、オン眉は長めのボブカットに合わせればより可愛らしく、短めのカットならボーイッシュに仕上がる不思議なスタイルです。
ところがオン眉は失敗しがちなスタイリングでもあるので、顔立ちの特徴を押さえてスタイリングする必要があります。
面長な方は眉が見えるぎりぎりまで残してカットしたり、丸顔の方は重たくならないようシースルーにしたり、長さとボリューム感を調整してバランスよく整えることが大切です。オン眉に整える場合は必ずしもぱっつん前髪のように切り揃えなくてもいいので、顔の印象に合わせ、毛束を意識して透け感のあるスタイリングにしても構いません。
ワンレンボブ
少し長めに整えられる黒髪のワンレンボブは、多彩なアレンジが楽しめるスタイルといえます。前髪を作らないので全体的に大人っぽいアレンジがしやすく、長めに整えている場合はアップスタイルにすることも可能です。
短めに整えるとボーイッシュな印象が強くなりますが、マッシュカットよりは長めに整えられるだけでなく、かきあげ前髪を応用したセットもできるので女性らしさも演出しやすいです。長めに整える場合、直線的に切り揃えればクールさが、内巻き風に仕上げれば柔らかさが出せるので、アレンジを考えて仕上がりの長さを決めるといいでしょう。
長めに整えた場合も、かきあげ前髪を応用してオールバック風にすることもできるので、長さを問わずアレンジ次第で印象が変わります。
まとめ
黒髪に似合うボブスタイルについて、ご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
髪の毛を染めていない方でも、伸ばし中の方でも、簡単に楽しむことができるスタイルがありますので、ぜひ参考にしてみてください。
さらに髪をしっかりケアしたいなら美容師がおすすめするサロンシャンプーも要チェック!
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