ウルフカットってご存知ですか?オオカミのような髪型ということですが、1970年代ごろ、国内外のミュージシャンの影響を受けて、男性だけでなく女子高生などの間でも流行ったことがあります。
当時はおおかみカットなどといわれていて、マッシュルームのようなトップに襟足を長く伸ばし、オオカミの毛並みを連想させるような髪型でした。それが2000年に入ってからも流行りだし、2019年現在でも人気の髪型となっています。その髪型は以前の定番のものと異なっている部分はありますが、それはどのような髪型なのか、紹介していきましょう。
ウルフカットとは?
ウルフカットは、頭頂部分から伸びる毛を短めにして丸みを持たせ、襟足部分の髪を長くして段をつけた髪型です。
一般的にレイヤーカットといわれる段カットと同じですが、段カットの中でもウルフカットは、襟足部分が長めという特徴があります。トップはオオカミのたてがみみたいに立たせ、襟足に伸びた髪がオオカミの後頭部から首筋、背筋に向けての流れる毛並みのように見えることから、ウルフカットという名前が付きました。
そんな髪型が大人可愛いと評判で、おしゃれな大人の女性から注目を浴び、いろいろなデザインのウルフカットが登場しながら人気を維持し続けています。2000年以降はネオウルフともいわれ、1970年代の髪型よりも進化していて、どんな髪の長さの人にも適したカットの仕方や巻き方、ヘアカラーなどによってバリエーションが豊富になったスタイルが、トレンドとなっています。
ウルフカットにするメリット
1970年代に流行った髪型が、2000年になってまた流行りだし、それが20年近く経っても、男性からも女性からも注目されるのは、ウルフカットをすることに何らかのメリットがあるからでしょう。1970年代のウルフカットは、男性から始まったもので、女性の間でもショートかミディアムヘアの人がしていましたが、2000年以降はショートもミディアムもロングの人も、どんな髪型の人にも似合うウルフカットが登場しているので、より多くの人に人気があるのではないでしょうか。そこで、ウルフカットにはどんなメリットがあるのか、紹介していきます。
ウルフカットにするメリット(1) 個性を出しやすい
ウルフカットは、男女とも性別に関係なく楽しめる髪型です。ヘアデザインにも、その時その時に応じたトレンドがありますが、アレンジのバリエーションが豊富なので、他の人と被らないよう、個性的なアレンジにすることが可能です。
だから他の人と同じような髪型にしたくない人にとって、個性的なデザインの髪型を作ることができることがウルフカットのメリットです。レイヤーの入れ方や巻き方、巻く場所、ヘアカラーなどによってさまざまなバリエーションのヘアスタイルにできるというメリットがあります。
ウルフカットにするメリット(2) 女性らしくもボーイッシュにもできる
ショートでもロングでもアレンジできるウルフカットは、襟足の長さやパーマのかけ方、髪の量をどの程度にするかなどによって、全体のバランスや雰囲気を変えることが自在にできます。ボーイッシュな感じにしたり、ふんわり優し気な女性らしい雰囲気にしたり、それぞれの好みに応じた髪型にアレンジできるのもウルフカットのメリットといえます。
ウルフカットは、トップの部分をマッシュルームのように丸く仕上げてふんわり感を出し、襟足の毛先の軽やかさがポイントですが、丸みの出し方を変えたり毛先に動きをつけたりするだけでも、雰囲気が変わります。
ウルフカットにするメリット(3) ショートの方でも挑戦しやすい
ショートヘアは、アレンジが難しいといわれますが、髪が短くてもレイヤーを入れてトップに丸みを持たせたウルフカットにすることで、頭の形をきれいに見せ、シャープなイメージに作り上げることができます。そのためウルフカットはショートヘアの方にも挑戦しやすく、強い味方といえるでしょう。クールなイメージのあるベリーショートでも活用できる髪型で、逆に優しい雰囲気にすることも可能です。
ウルフカットのおすすめスタイル
ウルフカットはバリエーションが豊富で、どんな長さの髪の人にもアレンジできる髪型ですが、それぞれの髪の長さや量などに合わせた、おすすめのスタイルを紹介していきます。
またヘアカラーによっても雰囲気が変わるので、それぞれのヘアスタイルでどのようなカラーが合うのかなどについても紹介します。髪の長さベルに紹介していきますが、その中でもそれぞれの好みによっておすすめのスタイルが変わってくるので、参考にしてみてください。
ウルフカットのおすすめスタイル(1) ショートスタイル
ベリーショートはクールでかっこいいという雰囲気があり、黒髪のままで、顔の形をきれいに見せる動きの少ないウルフカットがおすすめです。柔らかい雰囲気が良いなら、耳が少し見えるくらいにレイヤーを入れ、トップに丸みを持たせるカットも良いでしょう。
ショートの場合は、ボリュームをつけるよりも、ペタンとならない程度に髪全体に程よいレイヤーをつけた動きのあるスタイルが、ショートヘアが持つ軽やかさをさらに高めてくれます。ストリートカジュアルな髪型が好みの場合は、前髪を重ためにカットし、後ろに向かって短めにしていくことで、バランスが良くなりラフな感じの仕上がりになります。
ウルフカットのおすすめスタイル(2) ショートパーマ風
ベリーショートのウルフカットには、くせ毛のような自然な仕上がりになるパーマをかけることで、ボリュームがありながらふんわりした印象になります。ショートヘアのウルフカットには、顔周りの髪は大きな外巻きで外にはねさせ襟足部分を内巻きにすると、顔周りがすっきりし横顔もきれいなシルエットを見せてくれます。また顔周りをしっかりと巻いて厚めの触角を作り、襟足部分は軽めに巻いて自然に垂れていくようなアレンジも、ウルフの柔らかい毛並みを演出することができておすすめです。
ウルフカットのおすすめスタイル(3) ショートハイトーン
ベリーショートの場合は黒髪のままでもボーイッシュな印象になりますが、ショートにはハイトーンもおすすめです。グレーっぽいカラーにすると本当のオオカミのようになり、赤みの入った明るいカラーにすると優しく軽やかな雰囲気になります。またグラデーションカラーも、立体感が出るのでおすすめできます。
ウルフカットのおすすめスタイル(4) ミディアムスタイル
ショートだと、ややボーイッシュな感じになってしまいがちですが、ミディアムなら女性らしさを演出することができます。ミディアムヘアのウルフカットは定番なので、初心者でも挑戦しやすいです。ミディアムなら長さも量も程よくあるのでアレンジがしやすく、レイヤーをショートヘアくらいの長さに入れ、襟足の毛先を鎖骨あたりでカットするようにすれば、ショートとミディアムの特徴のどちらも持たせることができます。前髪を眉毛の上くらいで切り、毛先にボリューム感を出すことでレトロな雰囲気を出すことができ、前髪を目にかかるくらいまで残し、襟足に変化をつけると大人の女性ならではのシャープさを引き出すこともできます。
ウルフカットのおすすめスタイル(5) ミディアムハイトーン
ミディアムヘアのウルフカットをダークトーンにすると、落ち着いた雰囲気を醸し出すことができますが、くせ毛のようにアレンジしたウルフカットならハイトーンカラーとの相性がとてもよく、アクセントが加わった個性的なヘアスタイルになります。ミディアムヘアでひし形のような髪型にすると、小顔になるという効果があります。面長なので老けて見えるという人や、フェイスラインが間延びしてきたと感じる30代以上の女性でも、ひし形のウルフカットでにするとよいでしょう、しかし、そんなときに黒髪やダークトーンの髪色だと、全体的に重く感じるので、ハイトーンのヘアカラーを使うことによってふんわり軽い髪の毛が少し頬を隠すような雰囲気にすると、小顔効果も高まります。
ウルフカットのおすすめスタイル(6) ミディアムパーマ
ミディアムヘアのカットで、毛先を外にはねるようにパーマをかけることで、活発で可愛い印象になります。優しく女性らしい雰囲気に仕上げるなら、丸みのあるウルフカットにして毛先を外はねにするとよいでしょう。またミディアムヘアのボリュームを生かして、前髪をワンレンにしておでこを出すようにし、髪をランダムに巻くと女性っぽさが一段と高まったヘアスタイルになります。ボブをベースにレイヤーをたくさん入れ、襟足に長さを出すとナチュラルな印象になり、レイヤーにカールを入れることで、ゆる不破間を出すことができ、さらにナチュラルな感じになります。
ウルフカットのおすすめスタイル(7) ミディアムパーマ2
ウルフカットのミディアムパーマで、色味があるとまた感じが変わります。特におすすめのカラーはピンクです。ピンクの入ったカラーなら、ウルフカットのかっこよささに可愛さが加えられて、女の子らしく仕上がります。オレンジ系のカラーならアンニュイ感が漂う髪型になり、外国人風にもなるので、外国女性のようなk米型になりたいならおすすめのカラーです。
ウルフカットのおすすめスタイル(8) ハイトーン
ウルフカットはカラーを入れず黒髪でも良いですが、トップに丸みがあるので重い印象になることが多いです。そのため明るいハイトーンカラーでカラーリングをすることで、軽くふわっとした印象にすることができます。女性なら、ピンクや赤の入ったカラーが明るくて可愛い印象になるのでおすすめです。ショートの場合、ボーイッシュな感じになりやすいですが、ハイトーンカラーを使うことでボーイッシュに可愛さが増します。しかし、あまり派手にしたくないという場合は、チャコールグレーのようなカラーでも軽くて甘い印象をつけられます。
ウルフカットのおすすめスタイル(9) ロングウルフ
ロングは髪の毛にボリュームがあるので、しっかりと巻くより、毛先を軽めにうねるような巻き方をした方が、少しルーズな気だるいような雰囲気を持った大人の女性というイメージにすることができます。ロングヘアはパーマのかけ方に迷いがちですが、ウェーブを聞かせたウルフカットは、飾らない自然体の余裕を持った女性の雰囲気を作り上げます。また、髪全体を基本的にゆるく巻き、毛先だけを細かく巻くと、顔の周りと毛先のボリュームに差が出て重すぎることも軽すぎることもなく髪に動きを作ることができ、髪を結んだ時も毛先が跳ねていて可愛い印象になります。細かいレイヤーを使ったウルフカットなら、パーマをかけないストレートヘアでも立体感のスタイルが作れるので、パーマを使わずに髪質を残したいままウルフカットにしたいときにおすすめです。
ウルフカットのおすすめスタイル(10) ロングインナーカラー
ロングヘアのウルフカットにインナーカラーを入れると、髪が揺れたり動いたりするときにインナーカラーが見え隠れして可愛いです。インナーカラーは耳の後ろあたりに入れると良いでしょう。インナーカラーは、ショートヘアの場合は髪の毛が揺れることが少ないので、インナーカラーをしてもあまり効果的ではありませんが、長めのミディアムやロングヘアの場合には、歩くときや風などにって髪の毛が揺れるので、インナーカラーが効果的です。
まとめ
ウルフカットは、1970年代に流行りましたが、2000年以降また復活し根強い人気があります。ウルフカットはトップに丸みを持たせてレイヤーを入れ襟足部分を長くした髪型ですが、1970年代のウルフカットは肩くらいまでの長さのミディアムヘアにレイヤーを入れて作ったものでしたが、2000年以降はネオウルフともいわれていて、ショートでもロングでも楽しめ、パーマやカラー、レイヤーの入れ方で様々なアレンジができるヘアスタイルとなっています。
大人の女性という雰囲気になりたい、可愛い印象が良い、カジュアルが良いなど自分の好みに合わせてアレンジができるのが、大きな特徴です。
トレンドに合わせてばかりで飽きてしまった、他の人と被る髪型にしたくないという方は、ウルフカットにチャレンジしてみると良いでしょう。
女性だけでなく男性にも根強い人気のある髪型で、レイヤーを入れ襟足を少し伸ばしたこのカットで、髪の毛を無造作に跳ねさせ、ハイトーンカラーで染めたヘアスタイルが特に人気です。
軽いパーマ館と毛束が跳ねているような髪型が穏やかな印象で、女性からも人気のある男性の髪型となっているので、女性も男性にも根強い人気がある髪型です。