【髪を美しく】キューティクルの意味とケア方法を徹底解説!

キューティクル

美しい黒い髪、それは手入れすればするほど輝くものです。一昔前に比べて金髪等の明るい色に髪を染める人も少なくなり、今は地肌や髪の毛そのものを手入れしてキレイに見せる女性が増えてきました。

髪の毛に関する専門用語も良く耳にするようになっています。せっかくですから、この機会に自分の髪の毛の構造について詳しくなり、更にキレイな髪を目指してみませんか?ここでは、よく耳にする髪の毛の構造、キューティクルについて説明していきます。
 
 

髪の構造とは

キューティクル
まずは基本的な髪の毛の構造について知っておきましょう。髪の毛は3つの層からできており、一番外側にある層はキューティクル、その内側にある層がコルテックス、そして更にその内部にある中心部がメデュラと呼ばれています。

それぞれの正しい意味や役割を知ることで、毛髪一本一本のお手入れが更に効果的なものになります。
 

キューティクルとは

アシスタント
キューティクルとはどういうものか教えてください。
熊倉
まず、キューティクルについて説明します。キューティクルは毛髪の表面を覆っている一番外側の部分のことを指しています。
外部の刺激から髪の毛内部を守り、コルテックスのタンパク質や水分が失われないような働きを持ち、髪にツヤを与えます。根元から毛先に向かってうろこ状に重なり合っており、6~8枚が密着した層になっています。

健康な髪の場合、このうろこが規則的にキレイに並んでおり、顕微鏡で見ると波状になっているのですが、傷んだ髪になるとこの並びが崩れ、毛羽立った状態になるのです。

キューティクルの主成分は、イオウ含有量の多いケラチンという硬質タンパク質からできており、色は無色透明です。
一見硬いと思われがちですが、実は摩擦に弱いため、無理なブラッシングや乱暴なシャンプーによって簡単に傷ついたり、剥がれたりするという特徴があります。

また、ヘアアイロンで髪が傷むと良く言われていますが、これはキューティクルが熱によって溶け、髪の毛内部タンンパク質が流れ出してしまうため、傷んでしまう原因となっているのです。

 

コルテックスとは

次に、コルテックスについて説明しましょう。

コルテックスはキューティクルのすぐ内側にあり、髪の件の90%近くを占めている成分です。紡錘形をしている繊維状のケラチンタンパク質の集合体であり、このコルテックスの状態によって、髪の毛の太さ・硬さ・強さが決まってきます。通常12~13%の水分を含んでおり、この水分が髪の毛のしなやかさを生み出しています。

メラニン色素はこの部分に含まれており、その種類によって髪の毛の色が変わってきます。コルテックスは毛髪の主成分になっていることもあり、薬品の作用を受けやすいため、パーマ剤により、たんぱく質が溶け出すこともあります。パーマやカラーをするとツヤがなくなったり髪の毛が乾燥してしまうのはこの影響なのです。
 

メデュラ

最後、メデュラについて説明します。髪の毛の一番奥、中心にあるのがこのメデュラです。

鉛筆でいう芯の部分に当たり、空気を含んでいるため、空洞となった蜂の巣状の細胞が並んでいます。鉛筆の芯、という表現をしましたが、実際には鉛筆の芯のようにつながったものもあれば、ところどころ切れているものもあったり、その形状は人によってさまざまです。ただ、一般的に太い髪の毛ほどこのメデュラが多く、逆に、うぶ毛や赤ちゃんの髪の毛には含まれていないと言われています。
 
 

キューティクルが痛む原因とは?

このように、キューティクルは髪の毛一本一本を守る大切な役割を果たしており、丁寧に手入れしてあげなければいけません。
ですが、キューティクルは簡単に傷んでしまいます。まずは何が原因でキューティクルが傷んでしまうのかを知っておきましょう。
 

①ドライヤーやブラッシングの方法が間違っている


まず、一番最初に考えられる原因は、ドライヤーやブラッシングの方法が間違っているということです。

普段どのようにドライヤーやブラッシングをしているか思い出してください。ドライヤーで髪を乾かす時の距離や温風を当てている時間、ブラシの形状や質、動かし方やケアしている時間はどうでしょうか。キューティクルに無理にドライヤーを当てて髪を乾かすと、表面に傷がついてしまいます。
また、乱暴にブラッシングしてしまうと、その摩擦で静電気が起きてしまい、キューティクルをはがす原因になりかねません。
 

②洗浄力の強いシャンプーを使っている


またシャンプーはどうでしょうか。普段どんなタイプのシャンプーをどのように使っているか思い出してみてください。

頭皮の汚れが気になったり、髪の毛の汚れをしっかり落としたいと洗浄力が強いシャンプーは、時に髪の毛に必要な水分まで奪ってしまうことがあります。水分が少なくなるとキューティクルが剥がれやすくなり、パサついた髪の毛の原因となります。
 

紫外線に当たりすぎている

更に原因として紫外線も関係しています。お肌へのUV対策はしっかりとしていても髪の毛までUV対策出来ている人はまだまだ少ないでしょう。スプレータイプの日焼け止めを持っている方はそれを髪に振り掛けてUV対策することをオススメします。

実はキューティクルの弱点の一つに紫外線があります。長時間、紫外線を受けていると、それだけでキューティクルは剥がれやすくなってしまうのです。紫外線の強い夏は特に外出時にはしっかりUV対策を行ってください。
 

パーマやカラーリングを繰り返している

最後の原因は誰もが納得の原因でしょう。そう、パーマやカラーリングもキューティクルを痛める原因の一つです。

パーマやカラーリングはキューティクルを開いて、内部に薬液を浸透させ、その形や色を作り出しています。キューティクルを開くということはキレイなうろこ状を無理やり剥がしているということですので、しっかりその後のお手入れをしておかないと、完全にキューティクルが剥がれ、元に戻らない状態になってしまうこともあり得るのです。
 
 

キューティクルが復活する条件は?

この様にキューティクルが傷んでしまう原因は様々ですが、ある条件がそろっていれば、キューティクルを復活させることが可能ということが分かっています。

パーマやカラーリングをした際、美容師さんからトリートメントも一緒にすることを勧められた経験はありませんか?実はパーマやカラーリングは単にキューティクルを剥がしているだけなので、まだ修復見込があるのです。

トリートメントを使って栄養補給し、開いたキューティクルをしっかり閉じる、何とも言葉にするとシンプルですが、たったこれだけのことで復活させることが出来ます。
ただし、キューティクルが開いたままにしておくと髪が絡まりやすくなり、指通りも悪く、パサついてしまうとその摩擦でキューティクルが戻らなくなります。とにかく早め早めにケアしてあげることでキューティクルが復活できる余地を残してあげるのが大切です。
 
 

キューティクルが復活しない条件は?

では逆に、キューティクルが復活しない、あきらめざるを得ない状況とはどのような状況でしょうか。たった一つ、この条件を満たしてしまうと、もうキューティクルを再生することは不可能だと考えてください。

それは、キューティクル自体がすでに剥がれ落ちてしまっているという状況です。残念なことに、キューティクルがなくなってしまうとそこから新しいキューティクルが作り出されることはありません。よく傷んだ髪は切るしかない、と言われますが残念ながら事実です。明らかなに剥がれ落ちてしまっていると考えられる状態であれば、新しい健康な髪が生えてくるのを待ちましょう。
 
 

キューティクルを守るためのヘアケア方法は?

では、せっかく伸ばした髪を切らなくて済むよう、ここからは具体的なキューティクルを守るヘアケアについて紹介していきましょう。自宅でも簡単に始められることばかりですので、ぜひ実践してみてください。
 

①髪を早く乾かすこと

まずは、髪を洗った後は早く髪を乾かしましょう。

キューティクルは湿度が高い時や濡れている時に開きやすい性質を持っています。よく雨が降る日は髪がまとまらない、まとめてもすぐボサボサになってしまいますが、それは湿気のせいでキューティクルが開いてしまっていたからです。開いた状態を放置してしまうと髪が絡まりやすくなり、キューティクルが剥がれる原因となります。雨の日は仕方ないにしても、お風呂から出た後はなるべく早く髪を乾かすように心掛けてください。
 

②トリートメントを行うこと


そして、しっかりとトリートメントを使ってケアしてあげることも大切です。

先ほども、トリートメントでキューティクルを復活させることが出来ると説明しましたが、トリートメントは内部に必要な栄養成分を与えて補修し、髪の表面を保護してくれる役割があります。日ごろからトリートメントを使って、髪が栄養不足にならないようにしておきましょう。
なお、トリートメントを付ける際は、頭皮マッサージをすると地肌もすっきりしてより元気な髪に近づけます。

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③アウトバストリートメントをつけること

なお、このトリートメントですが、アウトバストリートメントを使ってあげるとより効果的です。
アウトバストリートメントとは洗い流さないタイプのトリートメントのことです。オイルベース、ミルクベース、シリコンベース等様々なタイプがあります。どのようなタイプが自分の髪に合うかを探しておくと良いでしょ。

迷うようでしたら、オイルタイプがおすすめです。オイルは外側からキューティクルを保護し、髪の水分を閉じ込めてくれます。お風呂上りに付けて髪を乾かすと、それだけでキューティクルが整い、ツヤ髪になりますよ。

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④ヘアアイロンの使い方を気をつけること

他にも普段からヘアアイロンを使う人は、その使い方を気を付けるだけでキューティクルを守ることが出来ます。

キューティクルは頭皮から下の方に向かって並んでいます。つまり、根元から毛先の方に向かって使用すればキューティクルの痛みを最小限に抑えることが出来ます。絶対に逆さにして使わないでください。せっかくキレイに並んでいるキューティクルを毛羽立たせて剥がれる原因を鶴だけです。

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まとめ

このように、キレイな髪を目指すには、キューティクルをしっかりとケアしてあげることが大切です。
今の自分のお手入れはちゃんとキューティクルをケアできているかぜひ一度考えてみてくださいね。キレイなキューティクルを手に入れられることを期待しています。