髪の毛が色落ちする原因を知っていますか?
色落ちとは髪の毛を染めていた染料が洗い流されていくことです。
せっかくきれいに染めても髪を洗うたびに色落ちしていくとがっかりしてしまいます。
しかし、色落ちする仕組みを知っておけば、その対策も可能です。
今回はヘアカラーの色落ちの原因とその対策についてご紹介します!
目次
ヘアカラーが色落ちする期間はどのくらい?
ヘアカラーがきれいな色を保っている期間は、髪質やヘアケアの仕方によって差があります。
個人差もありますが、日本人は色が入りにくく、色落ちしやすい体質といわれています。
一般的には1ヶ月をすぎると色落ちが始まり、2ヶ月もたつと染め直しが必要です。
季節によっても違いがあり、夏は頻繁に髪を洗うことから色落ちしやすくなります。
秋に染めたのなら冬には染め直ししたほうがよいです。
きれいな色を保ち続けていきたいとお考えの方は染めてから1ヶ月後にはヘアカラーを検討するべきです。
ヘアカラーが色落ちしてしまう原因とは?
ドライヤーによる熱
髪の毛はもともと熱に弱い性質を持っています。
ドライヤーで長時間髪を乾かすと熱と乾燥により、髪の毛を保護していたキューティクルが開き、それにより色が抜けて色が落ちる原因になります。
髪を乾かす際、高温で熱すると髪も傷むのでドライヤーの使い方には注意が必要です。
乾かすときには洗い流さないトリートメント剤などで髪を保護してあげましょう。
ドライヤーを使用する際は、少し髪から離すようにして、ドライをしていきましょう。
他にも濡れたままの状態で長時間髪を放置しないことも大切です。
濡れたままの髪はとてもデリケートで、キューティクルが開きやすくなっています。
タオルドライで髪をある程度乾かしたらすぐにドライヤーをかけることが大切です。
シャンプー
シャンプーのしすぎは色落ちの大きな原因となります。
特に洗浄力の強いシャンプーを使っている人は注意する必要があります。
カラーリングしたばかりのヘアは、まだカラーに馴染んでいません。
カラーリングした当日に洗浄力の強いシャンプーを使うと退色がヘアがカラーリングに馴染むのに2~3日かかるので、その間はできればシャンプーを控えたほうが良いです。
どうしても気になる人はお湯だけで洗う方法もあります。
もしくはヘアカラー専用のシャンプーも発売されているので、色落ちが気になる人にはおすすめです。
紫外線も重要!
紫外線対策もヘアケアのためには必要です。特に夏の強力な紫外線を浴びると、髪が非常に傷んでキューティクルが開いてしまいます。
するとそこから色素が抜けるので、髪に悪影響を与えます。
紫外線からお肌を守るためにUV対策が必要なのと同じように、ヘアにも対策が必要です。
たとえば、紫外線が強い日には日傘や帽子でヘアを守るとか、 日焼け防止用のヘアクリームを塗ってあげるなどするとヘアが傷みにくくなります。
夏は海で思いっきり日焼けしたいという人もヘアのお手入れは十分にしてあげてください。
アイロンやコテの使い方にある!
髪をセットするためにアイロンやコテを使うことがありますが、それも色落ちの原因となります。お出かけのときはヘアスタイリングが気になって、ついつい長時間アイロンやコテをあてがちです。
しかしドライヤーと同様に、熱は乾燥によりヘアのキューティクルを開きます。
その結果髪からカラーが抜けていく原因になります。
使用するときはなるべく150度以下の低温に設定して、仕上げは短時間にして、手早くすませたいものです。
できれば保湿効果のあるスタイリング剤を使うと効果的です。
ヘアカラーの色落ちを早めてしまう行動とはどのようなもの?
ヘアカラーの色落ちしてしまう原因を上記では書いてきましたが、色落ちを早めてしまうような行為はどういったものなのでしょう?
下記にてまとめてみました!
熱いお湯で髪を洗う
ドライヤーやコテが髪に良くないのと同じように熱いお湯も髪にはよくありません。
髪をすすぐ時はシャワーの温度を低めにして洗い流すように気をつけたいものです。
外で長時間過ごす
上記にもありましたが、紫外線が髪を傷めるので色落ちを早めます。
夏だけでなく冬も同様です。
たとえばスキー場は意外と紫外線が強いので髪が傷む原因となります。
温泉
温泉がすべて悪いわけではありませんが、温泉がアルカリ性の場合、髪のダメージを促進することがあります。
パーマ材やカラー剤は基本アルカリでできています。
アルカリにはPH(pHは、その液体が酸性なのか、アルカリ性なのかを表す尺度のことです。 1から14までの数値の中、7が真ん中で「中性」といいます。 pHが7より小さいと「酸性」、7より大きいと「アルカリ性」となります。)という表記をすることができて、
温泉は8~8.5でパーマ材と同じくらいのアルカリの強さでできているため髪の毛を痛めるということに繋がってきます。
濡れた髪を放置することも髪には悪影響!
濡れた髪はとってもデリケートなので傷つきやすくなっています。特にタオルでごしごしドライすると、キューティクルが傷つく原因となります。タオルでドライするときは優しく包み込むようにするのがポイントです。
また、濡れた状態はキューティクルが開いている状態なので、髪の栄養分やカラーリングが抜けやすくなっています。
大事な髪を守ってカラーを長持ちするためにこれらの行動を控えましょう。
色落ちしやすいヘアカラーとはどんな色?
一般的に明るい色は色落ちしやすいと言われています。特に抜けやすいと言われているのはアッシュ系、マット系、赤、ピンク系などです。なぜ明るい色が原因になるのかというとそれは髪の構造に秘密があります。
髪の毛は、髪の成分の90%をしめるコルテックスと髪の毛を守る保護膜であるキューティクル、それと髪の中心にある髄質からなります。
髪の毛を明るい色で染めると、キューティクルとコルテックスにダメージがかかるので、その分色落ちしやすくなるのです。
明るい色で染めると色落ちが早いので、そのぶん目立ちます。
色落ちしても綺麗なヘアカラー
ショコラブラウン
チョコレート色が可愛いショコラブラウンは色落ちしても楽しめるヘアカラーです。
一気に退色せず、すこしずつ明るくなっていくので、違和感が少ないのが特徴です。
フェミニンな印象になって色落ちする過程も楽しめるのはショコラブラウンならではのカラーリングといえます。
ブリーチベースのショコラブラウンは柔らかい印象で、ベージュ系のカラーが魅力的です。
ネイビー
ネイビーは色落ちするときれいで深みのある大人のヘアカラーを演出してくれます。
ブリーチした髪にはネイビーがなじみやすく、色落ちするにつれてブロンドに変わっていくのがポイントです。
反対にブリーチなしのネイビーは色が濃いのでネイビー感を十分に味わえるという魅力があります。
どちらにしてもネイビーは色落ちしても楽しめるヘアカラーです。
ラベンダーベージュ
個性的な紫色が魅力なヘアカラーがラベンダーベージュです。
染めたてもかわいい印象ですが、色落ちしてもどこかフェミニンな雰囲気で女子力を高めてくれます。
ブリーチを繰り返したあとのラベンダーベージュはヘアアクセサリーや巻き髪がとっても似合い、おしゃれ女子にピッタリです。
ブリーチしないラベンダーベージュは清楚なイメージで好印象を与えます。
アッシュグレージュ
アッシュグレージュはミステリアス感を醸し出す不思議なヘアカラーです。
ブリーチしたヘアならアッシュグレーの色が変化していくのを楽しむことができます。
たとえば最初はグレーが抜けてベージュに、さらに日数がたつとアッシュ系の色に変わっていきます。
ブリーチなしで染めても、濃い色が楽しめるので個性的なヘアカラーとして注目の的です。
色落ちを防ぐ方法とは?
次に色落ちを防ぐ方法について紹介していきます!
アイロンやコテの使い方
アイロンやコテは髪の毛に熱を加えるツールなので使い方に注意が必要です。
高熱を当てると髪の毛のタンパク質が編成し、傷みの原因となります。
使うときは、髪を守る洗い流さないトリートメントや保湿効果の高いスタイリング剤を使うようにすると色落ち防止になります。
また、長時間使用しないようにすることも大事です。
髪を挟むときの目安は3秒以下にするように心がけるようにするべきです。
ドライヤーでしっかり乾かす
髪の毛を濡れたままで放置するとキューティクルが開き、そこから栄養分やカラーが抜け落ちて行きます。
そのため、髪の毛は濡れたままにしないことが鉄則です。
髪を洗ったらなるべくはやめに乾かすこと、水分が残っていないようにしっかり乾かすことが大切です。
また、高温は髪の毛に良くないので、できるだけ離して当てるように心がけましょう。使うときは長時間使わないようになるべく短時間で乾かすことも大事です。
カラーシャンプーを使う
一般に市販されているシャンプーの中には洗浄力の強いものがあります。
そうしたシャンプーを使うと色落ちがはやくなってしまうことがあります。
最近は色落ちを防ぐために専用のカラーシャンプーも発売されています。
中でもシャンプーはアミノ酸系のシャンプーがおすすめで、髪や頭皮にも優しい作りでできています。
洗う時には髪を洗うのではなく、頭皮を洗うようにすると髪の傷みが少なくて汚れをしっかりと落とすことができます。
また、カラーリングしたての日にはぬるいお湯で洗うのも良い方法です。
髪の毛はお湯または水で洗うだけで9割の汚れが落ちると言われているので、シャンプーを過度に使いすぎないためにお湯または水で十分にすすぐように心がけましょう。
髪の毛をやさしく洗うようにする
髪の毛を洗う時についゴシゴシこすってしまうことはありませんか?
髪の毛はとても傷つきやすいので、ゴシゴシこすることによってキューティクルが剥がれます。
髪の毛を洗うときはまずはしっかり濡らすことが大事です。その後頭皮に触れるように地肌から泡立てるようにします。汚れは泡で十分落ちるのでゴシゴシ擦る必要はありません。このとき強くこすると髪の角膜層を傷つけてフケを増やす原因となります。
髪は優しく洗うのがポイントです。
暗めの色に染めること
明るく染めるとどうしても色落ちが目立ちます。
日に日に色が落ちていくのを実感するのは辛いという人は暗めの色でそめていくことをおすすめします。
もともとの髪の色とあまりかけ離れていなければ、色落ちしてもそんなに目立ちません。
色落ちを早める方法について
髪の色が気に入らなかった、色を落として少し明るくしたい、など色を落としたいと考えている人も中にはいらっしゃると思います。
ここで色落ちを早める方法について紹介していきます!
脱脂力の強いシャンプーを使うようにする
せっかく染めたけれど色が気に入らない、あるいは色落ちの過程を早く楽しみたい、という人は脱脂力の強いシャンプーを使うと早く色が抜けてきます。
クレンジングシャンプー、頭皮にスッキリなどと表記してあるシャンプーは界面活性剤をたくさん含んでいるので、早くカラーが落ちていきます。
ただし、肌が敏感な人やアレルギーのある人が脱脂力の強いシャンプーを使うと頭皮を傷めることがあるので注意が必要です。
石鹸シャンプーを使うと色落ち効果がより高いので、急ぐ人は石鹸シャンプーのほうが適しています。
石鹸シャンプーは温泉やプールと同じ弱アルカリ性なので色落ち効果が高いのが特徴です。
ただし、使った後にゴワゴワ感が残るので、しっかりヘアケアする必要があります。
せっけんシャンプーを使った後は髪に優しいトリートメントやリンスを使って髪をケアしてあげましょう。
海やプールに行くことが効果的になる
海やプールに長時間いると強力な紫外線を浴びることになります。
その分髪も痛むので、色落ちを早めたい人には向いているレジャーです。
また、海水には塩分が多量に含まれているので、カラーの色素も排出する作用があります。
プールは温泉と同じアルカリ性なので、髪への影響がかなり強い場所です。
海やプールと同じようにスキー場のゲレンデも紫外線が強いので色が抜けやすくなります。
脱染剤を使うと早く色落ちすることもある
どうしても早く色を落としたい人は脱脂剤を使う方法もあります。
脱染剤とはヘアカラーの色素を抜くための薬剤です。
脱染剤には二種類あり、ヘアの色素を破壊するタイプと、脱染剤にするタイプです。
ヘアカラーの色素を抜くタイプはしっかり色素を抜くので、髪への負担が大きくなります。
ネットで販売していますが、自分でやるのはちょっとという場合は美容室で脱染色を刷ることもできます。
もうひとつのタイプの脱染剤は色を無色化するものですが、こちらは髪へのダメージが少ないと言われています。
海水を使う方法とはどのようなもの?
海やプールに行く予定がない人は自分で海水を作る方法もあります。
市販の「海水から作った塩」を洗面器に入れてぬるま湯で溶かします。
多めに入れて塩分がきついと感じるくらいが効果的で、その海水から作った塩で髪の毛を濡らして髪全体に揉み込みます。
そのあとはシャンプーやトリートメントを行って終了です。この方法なら海に行くよりずっと費用は安くすみますが、少々手間がかかります。
まとめ:色落ちの原因と対策について
せっかくきれいに染めたのに色落ちが早いとがっかりしてしまいます。
しかし、色落ちするにはいくつか原因があります。
熱いお湯やドライヤー、コテ、アイロンなどの高温の器具は髪を傷める原因となるので使う際には低温に設定するように気をつけましょう。
また、紫外線の下で長時間過ごすことも色落ちを早めてしまいます。
同様に温泉やプール、海水などもヘアにはよくありません。髪を染めるときには色にも注意が必要です。明るい色は染めにくい反面、色落ちしやすいという特徴があります。
ショコラブラウンやアッシュグレイなど色落ちして髪の色の変化を楽しむ方法もあります。
髪のカラーはおしゃれな人には必須です。ヘアケアやカラーに気を配り思いきりおしゃれを楽しみましょう。
※記事で詳細を説明いたします