最近、芸能人やモデル、タレントさん等でもよく見かけるようになった、色素の薄目の髪色のことを「ホワイトアッシュ」と言います。海外のセレブリティから火が付き、ファッションの祭典「メットガラ」でも今年はこの色味系のヘアで登場するスターをたくさん目にしたと思います。日本でも、東京ガールズコレクションなどファッションの最先端のステージで、披露したモデルさんも結構いたので、一度は目にした人も多いのでは?今回はこの注目のカラーについて、詳しく解説していきましょう。
ホワイトアッシュについて
これは、アッシュ系(灰色~深緑系のくすんだ色)の中でもホワイト(白っぽくツヤ感のある色)系の色の事で、アッシュ系の中でも、より透明感を出せるのが特徴です。
透明感があると自然な輝きやツヤ感が出るので、大人っぽく仕上がります。また、ただの茶色系などにするよりぐんとこなれ感が出るので、外国人風に仕上げたい人にもお薦めです。
ホワイトアッシュスタイル
外国人のような透明感のある色なので、どのような髪型でも、軽やかでおしゃれにきまるのがホワイトアッシュの良いところでもあります。女性らしく可愛い雰囲気も保ちつつ、ちょっとモードで大人っぽい雰囲気も持ち合わているので、色々なファッションにも合わせられるのも嬉しいポイント。服装やメイクを選ばず、いろんなファッションをワンラップ引き上げてくれます。ざっくりとラフにアップにしても、格好よくまとめることができますよ。
(1)ハイライト
又、髪全体を一種類のホワイトアッシュにするだけでなく、ハイライトとして髪の一部を筋のように染めるカラーリング方法も人気です。ヘア全体の中に明るめと暗めのコンビネーションがあると、髪全体に立体感が出ます。それによって、頭の形もかっこよく見える効果があるのは、あまり知られていないポイント。パーマ等をしなくても自然なボリューム感が生まれるので、実はプロもおすすめの使い方です。パーマをかけている時なら、毛の動きをより強調することもでき、スタイルの魅力をより引き立ててくれる効果もあります。
(2)インナーカラー
さらに、インナーカラーとして髪の内側に使う方法も人気があります。これは、普段は表面の暗い髪色が見えていますが、髪をかき上げた時やまとめた時、耳にかけた時等、ふとした瞬間に、内側の明るいホワイトアッシュの部分がチラッと見える感じになります。やりすぎ感がなく、周りの人からの視線もさりげなく引けるので、隠れたおしゃれ感が楽しめます。普段は落ち着いた印象なので、オフィス等ではちょっと抑えめにしておきたいという人にもぴったりです。
(3)ブリーチ
ただ、色としては結構薄いホワイトアッシュなので、よりきれいに色味を出すためには、一度ブリーチした後にカラーを入れる「ダブルカラー」という方法で染めるのがおすすめです。と言うのも、日本人の髪の毛は、欧米人にはない特有の赤みがあるので、一回だとなかなかその色が残ってしまいます。一度ブリーチすることでその赤みをきれいに消すことができるので、茶色系、青系、ピンク系など、そのあとに重ねる色が、美しい輝き感をもって発色してくれるようになります。
(4)アッシュグレー×ホワイトアッシュ
ではどんな色を重ねるか、そのバリエーションを紹介していきましょう。まずは、「アッシュグレー」です。これは、ブルー系の色味で、クールな印象を少しプラスしたいなという方には特にお薦めです。ブルー系といっても真っ青になるわけではなく、ホワイトアッシュをベースにしている事で、シルバーっぽさと元々の地毛の色味もほのかに感じるナチュラルな仕上がりになります。「ブルージュ」と呼ばれる事もあり、人気カラーの一つです。
(5)ミルクティー系ホワイトアッシュ
モテ系を意識したい人には、ミルクティー系のホワイトアッシュがおすすめです。重ねるのは、甘みのあるブラウン系のカラーリングです。透明感があるうえに、ふんわりと柔らかい印象に仕上がるので、表情まで可愛く見せてくれそうです。パーマとの相性もぴったり。より外国人風なスタイルが完成します。ただ、ブリーチを行った同日には、ダメージの影響を考えるとパーマをするのは避けた方がベターです。できれば数日~一週間ほど時間を空けて行うとよいと言われています。
(6)ベージュ
「仕事やダメージのことを考えるとそこまで明るい色にはできないけれど、流行りのホワイトアッシュは楽しみたい!」という人には、ベースの髪色をベージュ系にしてみるのもアリなスタイルです。というのも、ベージュは茶色系の中でも落ち着きがあり好印象を与えるカラー。カジュアルさを残しつつも、さりげなく個性も演出できます。また、一言にベージュと言っても色味や明るさは幅広いので、キュート系からクール系まで、様々な印象が可能です。ストレートでもコテ等で巻いても、いろんなスタイルに合う髪色です。
(7)ハイトーン
逆に、「ホワイトアッシュを思い切り楽しみたい!」という方には、そのハイトーンの美しさをしっかり出すのがお薦めです。そのためには、ちょっと時間がかかるものの、しっかりブリーチをしてからホワイトアッシュを入れる事がポイントです。ブリーチは3回くらいすることもありますが、これは髪の状態やスケジュールなどをしっかり美容師さんと相談しながら進めると安心です。ハイトーンならではの透明感が楽しめますし、赤身や黄色味が浮いてくることなく、長く美しさをキープしていく事ができます。
セルフでホワイトアッシュにするには?
「忙しくて、美容院に行く時間がどうしても取れない!」という方のお助け方法として、最後に、おうちでもできるセルフカラーリングを紹介します。それは、「カラーバター」という髪の毛に色を付けることのできるトリートメントを使う方法です。これはあくまでトリートメント剤なので、ブリーチはされている状態で使うことになります。というのも、ブリーチはかなりの刺激物なので、できればプロにしてもらうことをおすすめしたいからです。トリートメントなら皮膚刺激も少ないうえに、カラー剤に比べて使い方が簡単です。髪の毛も傷みにくいので、初めての方でもハードルが低いと思います。
まとめ
こんな風に、ホワイトアッシュの楽しみ方は本当に色々あります。重ねる色やパーマの有無、スタイリングによっても個性が出せるので、おしゃれの可能性は無限大です。春夏はファッション全体を軽やかに見せてくれるし、秋冬は服の色が重たくなりがちなのでこの色が全身のバランスを上手に取ってくれます。何より、一目でトレンド感が出せるので、外に出るのがウキウキ楽しくなりますね。まだ試したことのない人には、ぜひ一度試してほしいカラーです!