ドレッドヘアというと、レゲエのミュージシャンなど特殊な人がやるヘアスタイルと思いがちですが、一度はやってみたいと思う人もいるヘアスタイルのひとつです。
どれも同じようなスタイルに見えますが、実は種類がいくつかあり、自然な種類もあり、案外誰でも挑戦できるヘアスタイルと言えます。
そもそもドレッドヘアとはどのようなヘアスタイルであるか、歴史や種類、メリットやデメリット、手入れの方法などドレッドヘアの気になることを紹介します。
ドレッドヘアとは?
ドレッドヘアは、長い髪の毛をいくつかの束にして編み込むヘアスタイルです。ドレッドヘアとして知られていますが、別の呼び方にドレッドロックスがあります。レゲエにドレッドヘアをしているアーティストが多いため、ドレッドヘアはレゲエの人に多くみられる髪型という印象を持っている人も少なくないです。ドレッドヘアといっても種類があります。パイプドレッド、アフロドレッド、ソフトドレッドやツイストドレッドなど大きく分けて4種類に分けることができます。
ドレッドヘアの歴史
ドレッドヘアの歴史は古代江エジプトまでさかのぼりますが、広く知られるようになったのはジャマイカにあります。レゲエ発祥の地であるジャマイカで、1930年代、ジャマイカの若者の間でアフリカ回帰を謳う運動が巻き起こり各地に広まりました。この運動のなかで、自分の髪の毛も刃物を当ててはいけないという思想が教えとして広まり、それがきっかけとなって、髪の毛を伸ばしてドレッドヘアにする人が増えました。ドレッドヘアの誕生は古代エジプトまでさかのぼり、この運動が起こる前からありましたが、ドレッドヘアが広まったのはこの運動がきっかけとなっています。その後にレゲエミュージックが有名になって、ドレッドヘアも世界に広がっていきました。
コーンロウやブレイズとの違い
ドレッドヘアはコーンロウやブレイズなどと同じで、特殊ヘアと呼ばれることがあり、レゲエのミュージシャンなどには多くみられますが、一般的になかなか見かけない髪型です。ドレッドヘアとコーンロウやブレイズの違いは、コーンロウは頭皮を沿うようにして編み込む髪型で、ブレイズは、髪の毛で小さな三つ編みを多く作り、細い毛の束で作った髪型です。コーンロウやブレイズと、ドレッドヘアは、髪の太さと編み込み方や作り方に違いがあります。
ドレッドヘアのメリット
ドレッドヘアをすることのメリットはいくつかありますが、ヘアセットをする必要が無くなるという事が大きなメリットと言えます。ヘアセットが必要ないというメリットの他には、バンダナやタオルを巻いたり、結んで髪の毛の束を垂らす等、ヘアアレンジも簡単に出来る事もメリットです。また、ドレッドヘアはとても目立つヘアスタイルでもあるので、人気を集めることができ、友達を増えることが期待できる点もメリットと言えます。
ドレッドヘアのデメリット
ドレッドヘアは、髪の毛が水気を吸うため乾かす事が大変なのが最大のデメリットです。髪の毛を洗髪する際も、普通の髪型のようにシャンプーをつけて頭皮などをマッサージしたり、髪の毛の根元をしっかりと洗うことが出来ない事もデメリットとなります。また、フケが溜まりやすくなったり、しっかりと乾かすことが難しく、臭いのもとになる可能性もあり、さらに地毛でドレッドヘアをする場合、普通のヘアスタイルに戻すのが大変になることもあります。
ドレッドヘアのスタイル
ドレッドヘアというとどれも同じような印象がありますが、いくつか種類があり、ドレッドヘアの中でもいくつか呼び方や編み方は異なります。大きく分けるとパイプドレッドやアフロドレッド、ソフトドレッドやツイストドレッドと大きく4種類に分けることが出来ます。
ドレッドヘアにする際、地毛を染めている場合には、地毛のカラーをそのままにしてドレッドヘアにする場合が多いですが、ドレッドヘアでも長めのタイプで、カラーが入っている場合には、エクステンションを使ってドレッドヘアにすることが多いです。
(1)パイプドレッド
ドレッドヘアのひとつであるパイプドレッドは、パイプににている種類です。ドレッド部分がパイプのように丸く筒状になっています。ドレッドヘアの中でも1本1本が細かく細いタイプで、ドレッドヘアというと長髪でなければできないと考えがちですが、髪の毛が長くなくれも施術が可能なこともパイプドレッドの特徴です。ショートヘア程度の髪の毛の長さで施術することがおすすめのパイプドレッドです。
(2)アフロドレッド
アフロドレッドもドレッドヘアの種類のひとつです。アフロドレッドは、レゲエアーティストがしているヘアスタイルというイメージを持っている人が多いスタイルです。アフロドレッドは、毛束を太めにしてアフロヘアのように自然なドレッドに見せるドレッドヘアで、自然なドレッドを希望する場合にはアフロドレッドです。レゲエミュージシャンやジャマイカ人に多くみられるドレッドヘアで、アフロのような縮れ毛を利用したドレッドヘアとなります。
(3)ソフトドレッド
ソフトドレッドもドレッドヘアのひとつで、エクステンションをする際にもおすすめのスタイルです。ソフトドレッドは、ドレッドパーマに比べて緩く編んでおり、長さや毛束の幅が広いため地毛でドレッドヘアをするには良いですが、エクステンションを付ける際には、ソフトドレッドにする場合が多いです。ドレッドヘアの中でも幅広いスタイルのドレッドヘアで、美容室でドレッドヘアにする場合には、ソフトドレッドになることが多いです。
(4)ツイストドレッド
ソフトな種類ではなく、固く細い状態にしたい場合には、ツイストドレッドがおすすめです。ツイストドレッドもドレッドヘアのひとつのスタイルで、ツイストドレッドは、ねじりが加わったスタイルで、ツイストパーマのようにかなりねじっている種類です。主にツイストパーマの状態から、細かいドレッドにする際に使われるのがツイストドレッドです。ドレッドヘアには種類がありますが、その中でもかなりツイストドレッドはかなり固くて細いスタイルです。
ドレッドヘアの手入れ
ドレッドヘアの手入れで気になるのは、シャンプーとアフターケアです。シャンプーは、無添加石鹸かコンディショナーの成分が配合されていないシャンプーを用意します。シャンプーに余分なものが配合されていると、臭ったり、ドレッドが取れやすくなります。そのため出来るだけ無添加のシャンプーを選ぶようにします。
シャンプーのやり方は、基本的には揉み洗いで、シャンプーを手に取って泡立て、頭皮を指で軽くこするように洗い、ドレッド部分は、泡立てたシャンプーをつけて揉むように洗います。洗う回数は、毎日ではなく週1~3日程度でよく、回数は不快にならない程度の回数を自分で決めましょう。
アフターケアは、ドレッドヘアにした後の数か月は、ワックスを少しずつ毎日つけます。ワックスを付けるのは形が崩れない為です。完全に髪の毛が乾いた後にワックスを付けることがポイントです。濡れた髪の毛にワックスを付けると髪の毛が臭うようになるので注意が必要です。また、ワックスを付けることは髪の毛をホコリから守る役割もあり、細部まである事が難しいドレッドヘアには、ワックスを付けることはとても重要です。
ワックスを付けた後は、ドライヤーでワックスを乾かします。ドライヤーを使わないとべたつくため気をつけます。レース編みをするかぎ針があれば、新しく生えた髪の毛やほつれた場合、髪の毛を編み込むこが可能になるので、用意しておくと便利です。
まとめ
ドレッドヘアというとレゲエのミュージシャンが思い浮かび、どれも同じスタイルかと思いがちですが、実は大きく分けて4種類のスタイルがあります。髪の毛も長くないと難しいヘアスタイルではなく、ショートヘアでもドレッドヘアにすることが出来る種類があるなど、自分の髪型やライフスタイルに合わせてドレッドヘアにすることが可能です。
少々目立つヘアスタイルですが、毎日のヘアスタイルを気にすることがないなどメリットがあり、シャンプーのやり方を知ることで気になる臭いもケアできます。
一度はやってみたいと思っても躊躇していた場合には、いくつかドレッドヘアには種類があるので、自分にあったスタイルを見つけることができるので、一度挑戦すると良いです